
Potto
- Крепость
- 2.5%
- Горечь, IBU
- —
Описание
ヨーロッパのビールの歴史は奥深く、現代にも繋がる伝統的なビールが各地で生まれ、商業化される前は各家庭で盛んに作られていたようです。今回は北欧の農家にルーツをもつビールの文献を発端に、同様なビールがヨーロッパ各地で作られていたのではという憶測も含め、昔ながらの技法を駆使しました。ファームハウスエールというと農家だけが作っていたように思いますが、そもそも昔はほとんどの家庭が農家のようなものだったのでしょう。自分達の畑の穀類、それは大麦以外にも小麦やライ麦、果ては雑穀等色々あったと思われ、それらを粗野な道具で麦芽にしてビールを作っていたようで現代のように淡色の麦芽を作るのは難しく、濃色の麦芽が多かったとか。地域毎で様々なビールがあったようで、大別すると贅沢な祭事用と水代わりに飲む質素な日常用があり、前者は度数8〜10%程、後者は2〜4%程のものが多かったようです。また麦汁を煮込む大鍋がなかった家庭もあるようで、ありあわせの設備、例えば木製の桶や小鍋、時には焼き石(!)を用いていたようです。パシフィックには当然麦汁を煮込むための大きな釜がありますが今回は敢えて役目を果たさず、代わりに熱湯をマッシュに注ぎ続ける手法で仕込みました。煮沸しない製法ゆえ、タンパク質が特によく残りモルト由来の干草様の香りがより顕著になります。口に含むとパン様の穀物感や柔らかさがあり、特に濃色麦芽と仄かな酸味からドイツ系の黒いパンを連想させます。今回のビール、はっきり言って誰が飲んでも「美味しい~!」とはならないと思います。ですが、食べ物との組合せや飲むシチュエーション次第では他に代わりのない存在になる気もして、また歴史に思い馳せるには十分すぎるくらい古典的なビールでもあります。果たしてこれは、名作か、迷作か?